インターシャ編込み模様を編むにあたって

何色もの糸を使った編み込み模様は大変だとあきらめてしまった人も、この解説を読めば、出来そうな気持ちになるでしょう。


 編み込み模様には、インターシャという糸を渡さない編み方と、フェアアイルという糸を渡す方法とがあります。ここでは前者のインターシャについて解説します。

 インターシャという編み込み模様は地色とは別の色の模様を編み込む技法のことです。上手に仕上げるためには、編み始める前に作品の全体像をとらえ、絡まないように工夫した糸を準備する事が大切です。そうする事でインターシャの美しさを引き出せるのです。
 何色もの糸を使ったハート型や花模様、幾何学模様などの繊細な模様や多色編み全般に応用の効く用途の広い技法です。
 まだインターシャで編み込みを編んだ事がないという方は、簡単な模様を編むか、途中で完全に糸を替えてしまうという方法で試してみると良いでしょう。
 (要領がわかったら簡単なインターシャを使っているデビー・ブリスのナンシーを編んでみましょう。110ページに編み図が載っています。)



 【ワンポイントアドバイス】

 編み図を拡大し、コピーするとわかりやすくなります。
 編み図は表側から見ての模様なので、裏側を編む時は左から右に見ていきます。
 どこまで編んだか編み図の印をつけながら編むと良いでしょう。





編み糸の準備

 インターシャ編み込みの糸の準備には、色々な方法がありますが、ここでは小さな模様を編むときと、大きな模様を編むときの方法を紹介しましょう。



大きな模様を編むときには、編み込み用の糸を一玉ずつ用意してビニール袋に入れ、輪ゴムでしっかりと閉じます。
そんなに大きくない模様を編むときには、糸巻きなどに糸を巻きつけておきます。
小さな模様のときには必要なだけ切って編みます。



糸巻きの作り方

STEP1
  親指と小指で8の字を書くように巻きます。

STEP2
  糸を切ったら8の字の中心に結び目がくるようにしばります。


【ワンポイントアドバイス】
 巻き糸を使う時には、適当な編み分だけ出して、ちょうど良い長さを保ちながら編みます。(7〜8cm位)
 小さな模様の時には、あらかじめ必要な分だけの糸を編み針に巻きつけておくと良いでしょう。



地色から配色を替える

 配色替えのときには必ず、糸を交差させてから編むようにします。


STEP1
  表側では、右側の編み針を次の網目に入れた状態で、糸を交差させます。
  ピンクの糸を青い糸の下に入れ交差させてから編みます。

STEP2
  裏側でも同じように次の目に糸をかけるだけの状態にして、今度はピンクの糸が上になるように交差させます。それから青の糸で編みます。


【ワンポイントアドバイス】
 巻き糸を使う時には、適当な編み分だけ出して、ちょうど良い長さを保ちながら編みます。(7〜8cm位)
 小さな模様の時には、あらかじめ必要な分だけの糸を編み針に巻きつけておくと良いでしょう。





配色替え

 配色替えの時には必ず、糸を交差させてから編むようにします。

STEP1
  表側では、右側の編み針を次の編み目にいれた状態で、糸を交差させます。
ピンクの糸を青い糸の下に入れ交差させてから編みます。

STEP2
  裏側でも同じように、次の目に糸をかけるだけの状態にして、今度はピンクの糸が上になるように交差させます。それから青の糸で編みます。



糸はこびについて

 複雑な形を編む時には糸が先にいったり、戻ったりします。

〈糸が戻るとき〉
表側では次の編み針を入れた状態で、裏側の右にピンクの糸を青の糸の後ろに渡らせて、交差させてから編みます。

〈糸を先送りする場合〉
表側では次の目に編み針を入れた状態で裏側の左にピンクの糸を渡らせて、交差させてから編みます。



【ワンポイントアドバイス】
 美しい編地に仕上げるためにも、裏側に糸を渡すとき、糸を強く引いて編まないようにしましょう。



3目以上糸が渡っている場合

 3目以上、裏側に糸が渡っているときは、糸がゆるむ事のないように、渡っている糸を留める技法を使います。


表側
STEP1
  次の目に右側の針を入れて青の糸をピンクの糸の下に通します。
それから次の2目を編みます。

STEP2
  次の目に編み針を入れた状態で、裏側に渡っている青の糸を右の編み針にかけます。

STEP3
  2本糸をかけた状態で目を編みます。




裏側
STEP1
  裏側では、次の目に編み針を入れた状態で、青の糸を下から交差させて次の2目を編みます。

STEP2
  次の目に編み針を入れた状態で、渡っている青の糸を右の針にかけます。

STEP3
  2本糸をかけた状態で目を編みます。

※渡っている糸そのものは編みません。






【ワンポイントアドバイス】
 きれいな編み地に仕上げるためには、糸を替えるときは必ず、次の目に編み針をかけてからにします。毎段きれいに糸替えをされているかどうかチェックしてください。編目を整えるのに編み針の先や、綴じ針を使うのもよいでしょう。





その他の技法(裏わざ)

 作品も終わりに近づく頃にはやりやすい方法も見つけていることでしょう。その中の一つを紹介します。

〈中心部より広がる模様の場合〉
STEP1
  替え糸を半分に折って、真ん中より編みます。

STEP2
  次の段では、右糸、左糸と分けて、このモチーフの端で地糸と交差させて編みます。こうする事でモチーフの縁がきれいに仕上がります。



地色の糸を模様の裏側に渡す場合

 地色が全面的に使われる模様で、裏側に糸が渡場合には、より注意が必要です。



【ワンポイントアドバイス】
 地色の糸をモチーフの裏側に渡す場合にはフェアアイル編みで編みます。ただし、長く糸が渡る場合にはこの編み方は使えません。編地がゆがんでしまうからです。



仕上げの調整について

 編みあがってからよりも、10段おきにすると、よりきれいに仕上がります。

STEP1
  モチーフの端を、色別に綴じ針で調整します。

STEP2
  渡っている糸を調整します。いずれの作業も糸を切ってしまう前におこないます。